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3月20日 決勝キューバ戦の観戦記

もう帰国する予定だったのですが、たいへんなことになりました。二次リーグでは、韓国、アメリカ優位で、日本は決勝トーナメントにはいけないムードだったのですが、アメリカがメキシコに負ける大波乱があり、なんと、アメリカが準決勝に出場することができないことになってしまいました。

なんとなんと、二次リーグの一組では、一位通過の韓国と、繰り上がった日本が準決勝を争うことになってしまったのです。そしてそして、またまた、18日の韓国戦では、上原の好投もあり、三度目の正直で韓国に6−0で勝ってしまいました!

わたしの方はといえば、ロサンゼルスでゆっくりして19日の便で帰国する予定だったのですが、いてもたってもいられなくなり、どうしても王ジャパンを応援しなければ!という気持ちになってしまいました。もう気持ちはサンディエゴに行くしかないだろ!と。それで、すぐに会社の上司に連絡して休みを伸ばしてもらうことを御願いしたところ、OKの承諾!帰国便のチケットも追加料金を$150払って22日に変更。それから、急いでいつもメジャーリーグのチケットを世話してもらっている、ニューヨークの代理店WBCチケットページ)に電話をして、決勝戦のチケットを手配。(取れるだろうとのこと。樋口さん感謝!)それまでにかかった時間は30分くらい。すごい決断だったと思いますが、ジャパンが決勝進出というのですから本当に興奮してしまいました。

 

日本側ベンチ裏、最前列のチケットが取れました

チケットの方も少し待っていたら電話があり、日本チームのベンチ裏の最前列があるけど、買いますか?と。一瞬、「はっ」???という感じでしたが、確かに「最前列」とのこと。そんな席は高いに決っているので、料金を聞いたところ、$260とのこと。決勝にアメリカが出れなくなったので、アメリカのチケットブローカーから安く買うことができる、ということでした。そんな席、滅多にとれないのは分かっているわけですから、「それ買います!」と即座に返事しました。

念のため、カード番号を伝えて、、、。でもチケットはどこで受け取ればいいのでしょうか?アメリカ戦とメキシコ戦のチケットは日本まで送ってもらっていたけれども、決勝は明後日ですよ?!明後日の試合のチケットですから、ニューヨークから送ってもらっても間に合わないのでは、、、。ちょっと心配してそれを聞きましたら、今からメールに添付して送るとのこと。プリントして球場に持っていったら正式なチケットに交換してもらえるということでした。(そのEticketと呼ばれるPDFのWBCチケット

あっとニューヨークさんは、毎年ヤンキースのチケットを手配してもらっているところで、いつもしっかりチケットを取ってくれるのですが、今回は初めてのEticketでしたからちょっと心配しました。航空券ならEticketはありますけれどもね、、、。それでもすぐにメールにEticketが届きました。ちゃんとMLBが発券したチケットであることが書かれており、日にち、球場も間違いありませんでしたから一安心。間違いなく、WBCファイナルの正規Eticketでした。すぐにホテルのフロントでプリントしてもらいました。これでやっとひと安心できました。後はゆっくりレンタカー会社に電話したり、サンディエゴのぺトコパークまでの道筋などをネットで調べました。ちなみに東京オリンピックのチケットもすでに販売されていました。

ロサンゼルスからサンディエゴまでのドライブもこちらのページの下のほうに書いております。 
サンディエゴに行く途中には、米軍キャンプや基地などがあり、アメリカだなぁ〜。としばし旅行気分を味わいました。

 

試合開始!

試合開始時に、開会式のセレモニーがありました。サミー・ソーサや、元ドジャーズのラソーサ監督、メジャーリーグ機構のセリグ会長など凄い顔ぶれ。とんねるずの石橋さんなどセレブも来ていました!流石決勝!客席は超満員です。歓声も凄かった。日本人もたくさん応援に来ていました。サンディエゴはソニーがあるようですね。日本人の家族や中年の方が多かったです。学生も多くみましたが、留学生でしょうか。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 得点 ヒット エラー
日本 4 0 0 0 2 0 0 0 4 10 10 3
キューバ 1 0 0 0 0 2 0 2 1 6 11 1



松坂の好投もあり、勢いで試合を制する

王ジャパンの試合には感動しました。こんなまとまったチームは見たこと無い、というくらいまとまりを感じました。これは、アメリカ戦、メキシコ戦を見たときとの違いでもあります。アメリカ、韓国に負け、一度はもう駄目かも、という心境であったので、その逆境から生まれたエネルギーだったのでしょう。また、選手がすごくリラックスしており、また堂々としていました。アメリカに来て気負い負けすることもなく、緊張するでもなく、平常心プラスいい緊張があったように思います。そんな時は負ける気がしませんね。まるで、メジャーリーグのプレイオフを見ているような、いい感じの緊張感がありました。

1回から4点を先制。松坂が1回にホームランを打たれましたが、その後は余裕の立ち直り。報道では、決勝の松坂がベストだった、というような記事を見ましたが、実際にボールパークで観戦した者からみたら、メキシコ戦の方がずっと球が走っていたように思います。決勝では、ちょっと気持ちが先行していたのではないでしょうか。ほぼ無難に切り抜けましたので、非のつけようはありませんでしたが、、、。

本人の談話によると、新聞ではこのように説明されていました→松坂談「最初に味方が4点も取ってくれた。球数制限(95球)も頭にあったから、何とか長い回を投げられたらと思ってしまった」 一発を先頭打者に打たれてすぐに、「打たせて取る」よそ行きの投球を封印。2番からは、いつも以上の“剛球一直線”にスタイルを変えた。…というわけでした。

他には若干、守備にミスがありましたが、流れはずっと日本にありました。だって、ヒットの数ではキューバの方が多かったし、エラーの数もキューバの方が少なかった。なのに10-6で勝ったわけですから、これは勝負運というか流れが王ジャパンにあったのだな、と思います。

ジャパンチームのベンチ裏の席で見ていましたが、選手がみんなで応援しているんです。マジで。試合に出れない選手も必死に応援するんだから負けるような気になりませんね。上原なんてずっと立ちっぱなしで声援を送っていました。また、9回に守護神の大塚がマウンドに上がったときは、地元サンディエゴのアメリカ人から盛大な声援と拍手が沸き起こりました。その時はどうしてか分かりませんでしたが、となりに座っていたアメリカ人が、大塚は昨年までサンディエゴ・パドレスに所属していた、ということを聞かされました。それで地元人気が凄かったんですね。

それと、ファールが転がってきたのを上原さんが拾いまして、こちらに投げ入れてくれました。周りにはキューバ人やアメリカ人もいましたが、日本人を探してくれて、こちらを指差してからボールを投げてくれました。粋な計らい!ですよね。上原さん、ありがとうございました。上の写真がその公式球です。



試合観戦後

最期に苦言です。決勝の王ジャパンは、まるで世界の代表のように、国際舞台で堂々とプレーをしました。だけれども、試合終了の後、キューバ選手を称えるコメントが無かったように思います。どうしても嬉しいからでしょうか、日本人は自分のことばかりに目がいくのでしょうか。相手もあっぱれ、という具合にまずは相手のことから称えないとね。それと、国際舞台だからこそ、試合終了後には、キューバベンチに行って選手と握手したり、ユニフォーム交換をしたりすればカッコ良かったのにな、と思いました。スポーツでもそんな個人レベルの交友から国際化が発展する、ってのもありでしょう。

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